10月から僕の会社では企業DCが始まります。最近、企業DCを採用している会社は多くなっていますので、僕なりの考え方をお伝えします
企業型DC
企業型DCって何?
企業型DC・・・企業型確定拠出年金
企業が掛金を毎月積み立て(拠出)し、従業員(加入者)が自分で年金資産の運用を行う制度です
従業員は掛金をもとに、金融商品の選択や資産配分の決定の運用を行います。そして定年退職を迎える60歳以降に、積み立ててきた年金資産を一時金(退職金)、もしくは年金として月々受け取ります
ただし、年金なので原則60歳まで引き出すことはできないです
イメージ(例)
zeroくん、毎月2万円をあげる(拠出する)から好きに運用しなよ!
運用ってなに!?
この2万円で投資しても良し、定期預金しても良し。zeroくんが自分で考えるんだ。
運用するならこの2万円の運用益は非課税になるよ!その代わり受け取れるのは60歳になってからだけどね
絶対運用しないとダメなの?
月々の給料として受け取ることもできるよ!
ただ、この場合は課税だから税金納める必要があるね
会社の2万円に追加して、zeroくんの給料から拠出することもできるよ!その追加分は所得控除されるから税金面でもお得だよ!
運用する場合は、好きに投資していいの?
会社で運営管理機関決めてるからこの中から選んでね!
自分の今後のライフワークを見直して、決めます!!
メリット
- 運用したときの運用益が非課税に
- 受け取るとき、退職所得控除、公的年金等控除の対象に
- マッチング拠出による掛金に対しては、全額所得控除に
- 運用がうまくいった場合は、資産が増える
通常、運用で儲かればもうかった分の20%が税金でとられますが、ここがとられません
受け取る際に、一時金=まとめて受け取る。場合は1,500万まで税金がとられません。
自分で追加で出した分は全額所得控除になります。例えば、年収300万だと、追加で20,000円した場合、約20%の4,000円が税金となりますが、これがとられません
※年収によって税率は変動します。年収が多いほど税率が高くなります
デメリット
- 60歳まで引き出せない
- 運用がうまくいかなかった場合、資産が減ってしまう可能性がある
- 自分で運営管理機関を選べない
最大のデメリットは60歳まで引き出せないことかと思います。今後の人生で60歳までになにがあるかわからない中、引き出せない=使えないということになります
運用自体がそもそもリスクがあるものです。リスクがあるからリターンもあります
運営管理機関が選べないということは、投資先の選択肢が少ない中から選ぶしかありません
自分の今と今後を見据えて制度を利用する
生活防衛資金がない
運用の前に給料として受け取り生活防衛資金をためましょう
※生活防衛資金・・不測の事態が起こったとき、臨時支出が必要になったときに備えておくためのお金
生活防衛資金がある。追加で拠出するほどの余裕がない
会社分だけ運用しましょう
生活防衛資金がある。追加で拠出する余裕がある
会社分に自分の給料を可能な範囲でプラスして運用しましょう
その他
制度上、掛け金の上限が決まっています
- 他の企業年金がある場合・・・月27,500円
- 他の企業年金がない場合・・・月55,000円
この金額以上は拠出できません。
まとめ
退職金がない。老後が不安。お金のため方がわからない。という方にとっては税金面で非常に優遇されている制度です。また最初の手続きだけしておけば、あとは自動化され生活水準が変わらずに退職金が出来ていると思えば、良いと思いませんか?
会社が用意してくれた制度です。今の自分と見たときにメリットが強いと感じたら、ありがたく利用するといいです
ただし投資は自己責任。自分で調べ、考えてやりましょうね!
ちなみに・・・
僕は、MAX追加で拠出しています。それをインデックスファンドの外国株式に100%で運用しています
本当に税金て高い!